イラスマブログ【イラスト作成、日記】

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サボテンのイラスト「ひぼたん」

 

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植物を描こう!と思って最初に思い浮かんだのがこのサボテンでした。

「ひぼたん」って名前みたいです。漢字では緋牡丹。

サボテンなのに牡丹なのが不思議〜。

 

 

これは私が初めて自分で世話をしたサボテンなのです。

小学4年生の時、学校で視力検査があって結果は0.3だった。

その時仲良しだったEっちゃん。

 

 

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しずかちゃんに似てる、子供らしい美少女である。

どうやら彼女も視力が悪かったようで、二人とも病院に行くことになった。

 

 

とある休日、私、私の両親、Eちゃんと眼科へ行った。

検査もろもろ終わり、帰りに花屋さんでひぼたんに出会った。

子供の私たちは見たことの無いサボテンの形に興味津々だった。

すると両親が私と、Eちゃんにひとつづつ買い与えてくれたのである。

 

 

私はサボテンをサボ子と名付けた。うれしくて毎日眺めていた。

水をあげすぎてもダメ、でも乾いたらやる。霧吹きでシュッっと。

最初のうちこそマメにチェックしてたけど、そのうちだんだん疎かになっていった。

乾いたままの日が少しづつ多くなって。サボ子は分からないくらいすこしづつ細くなっていった。緑色の部分は茶色くなる部分も出てきて、とげもくるんと丸まっている。

 

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ある日、E ちゃんの家に遊びに行くことになった。

玄関を入るとすぐにある階段をあがっていると、壁際のスペースにあの時のサボテンが目に飛び込んできた。

 私はびっくりして目をまんまるくした。

だってそこにあったのは私の家にあるサボテンと全然違う。

買ったときよりまるまると太っていて、ツヤツヤで、棘も痛そうなくらいツンツンしていた。

 

 

ショックだった、ちゃんと育てればサボ子もあぁなれたのに。私に貰われたせいでボロボロになってしまったのだ。

それからわたしはサボ子をまめにチェックするようになった。

いまからでも、元気になってくれるかもしれない!

そう思ってお世話を続けた。

 

 

 

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手遅れだった。

 

 

 

サボ子は少しづつ弱っていって赤い部分も茶色くなる部分が出てきた。

ある日お父さんが「これはもうダメだね」と言ってサボ子を処分することになった。

残念な気持ちになってる私に父はこう言った。

 

 

「このサボテンを切って中身を見てみよう」

 

 

一瞬状況が理解出来なかった。なんでそんな可哀想なことをするのか、そんなことをしたら本当にゴミみたいな姿になってしまうではないか。

まだ何も言ってないうちに父はまな板のうえにサボテンを食材のように置き、包丁でサクッとまっぷたつにした。

 

「見てごらん、まだこんなに生きようとして水を吸っているよ」

 

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ヨボヨボのサボ子の断面は、すごくみずみずしかった。

その必死な姿を見て、後悔の気持ちでいっぱいになった。

何度も何度もごめんねと言いながら自らの手で処分した。

最期のサボ子はとても弱いものみたいに見えた。

 

 

こうして私とサボ子の生活は終わった。

 

 

 

 

と、いう思い入れのあるサボテンです。

今思い返すとこの父の行動はとても素晴らしいなと思います。

あの断面を見てガツーン!と来たんですよ。

いいお父さんをもった。

次はまるまるとキラキラと育ってくれるといいなぁと思いながら、このイラストを描いたのです。