イラスマブログ【イラスト作成、日記】

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ミラクルウンコ事件

わたしは義両親の経営してるやきとり屋でも働いてるんですが、先日お客さんから思いがけないセクハラにあいました。

 

思い起こせばこの店で働いてもう7年。

最初は右も左もわからず、食器を割ったり、大企業の社長の高級スーツにアツアツの汁をぶっかけたり、転んでかにみそが壁に飛んでいったりしたこともありました。いつしかそんなミスもなくなり、最近は平穏無事な日常が続いていました。

しかし、事件は突然やってきました。

 

事の発端は、とある中国人のお客さんがきて私が対応したことにありました。

 

というのもうちの店は誰も英語が喋れないんですよ。英語のメニューはあるものの、会話が出来ないから誰も外国人のところに行きたがらない。わたしも喋れないんですけど、聞き取りはなんとか。接客に使う言葉や、よく聞かれる事はその都度調べて覚えたりして、最近は特に問題なくやりとりができていました。

その真面目さがアダとなってみんなと給料変わらんのに

「外国人が来たらさとうに行かせとけ」みたいなになってるんですよ。

 

それで、その中国人が来た時も、みんなからオーラが出てるんですね。

外国人だぞ、さとう。

行けよ、さとう。

バイリンガール、さとう。

 

で、まぁ行くじゃないですか。

それでなんとか会話しながら、オーダーも聴き終わったとき中国人が言ったんですよ。

 

 

「ティンコー?」

 

 

わたしは耳を疑いましたね。一瞬何が起きたか分からず、このひとは一体何を言ったんだ?と自分に問いかけていましたがまたすぐに中国人は言うわけです。

 

「ティンコー?」

 

は?うそだ。そんな英語ない。おいおいおい。

しかも声でかい。中国人のひとやたらと声でかい。

近くの常連に聞こえてて恥ずかしい。

「ちんこ」っていわれて戸惑ってる図めっちゃ恥ずかしい。

なんてかえしたらい

 「ティンコー?」

 

やばい。このひとやばい。

理解されないとデカイ声で繰り返してくる。

やばいやばいこわい。

 

「ティンコー ナッ?」(眉間にシワをよせ、目を細めながら)

 

オーケーオーケー。落ち着け。

わたしは渾身の英語力を込めてこう言った。

「アイドンノー」(I don't know)

 

もうわからないことを伝えるしかない。下手に喋ってまた大きな声でティンコを繰り返されたらたまったもんじゃない。

 

「チンコ」と「アイドンノー」の攻防戦の末、中国人は諦めたようにうなずいた。

やっとわかってくれた。わたしはほっとして、調理場に向かおうと思ったそのとき中国人は新しい質問をしてきた。

 

「フィッシュ ウーンチ?」

 

なんてこった。

「チンコ」から

「ウンチ」というミラクル。

これはもうミラクルなウンチ「ミラクルウンチ」だ。

外国人が日本の言葉知らずにいってるのに、そんなことがあるだろうか。

もうこの事件はミラクルウンチ事件と名付けよう。

 

などとわたしが心の中で呟いていると、中国人はため息をつきながら「またか…」と言った感じで今度は紙に書いてくれた。

そこにはこう書いてあった。 

 「Fish urchin」

最初からそうしたらよかったんじゃないの?っと言いたいのをグッと堪えて、グーグル翻訳に聞いてみたところ、

「魚のうに」と書いてあった。

 

焼き鳥屋だからうにはないがさっきの「チンコ」はあるのではないか?

とおもい、翻訳にいれたところ「チンコ」とは

銀杏(ginkgo nuts)

でした。

 

こうしてわたしは無事に(?)彼らの注文を終えることができたわけです。良かった良かった。長かった。

 

 その後、中国人は銀杏が美味しかったらしく三回もおかわり。

テーブルの前を通ったわたしを呼び止めて、親指を突き立て「ティンコー、good! good!」と私にとてもうれしそうに伝えてくれた。